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弁護士・弁理士の松村啓先生から「競争力を高める特許訴訟・審判の論点と留意点」(特許業務法人志賀国際特許事務所・東京ステーション法律事務所編、一般社団法人発明推進協会発行・2022年)の御恵投をいただきました。
 松村先生の執筆御担当部分のうち、第1章第5節「延長登録」の御玉稿において、拙稿「医薬品の特許権の存続期間について」((株)技術情報協会編「医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向」所収・2019年)の一節を引用いただき、光栄の至りです。


 医薬品特許の制度設計や特許戦略においては、後発品を含む医薬品全体の安定供給確保、医療政策や薬事行政との調整など、知的財産の領域を超えた法制度横断的な相互連携という視点が必要不可欠です。松村先生の御論稿を拝読して、そのような問題意識が立場の相違を超えて共有され始めているとの印象を受けました。


 我が国最大規模の特許事務所が総力を挙げて御執筆に取り組まれた貴重な一冊にふさわしく、特許訴訟・審判をめぐる法的論点、明治から令和に至る特許訴訟の主要裁判例が網羅されており、目次に目を通すだけでも大変勉強になります。ぜひ御一読をお勧めします。